医院ブログ
矯正歯科治療
みなさま、こんにちは！
佐和歯科院長の佐和義夫です。
矯正歯科治療に関して、みなさまはどのようにお感じでしょうか？
針金を歯に巻きつけるとか、重なってしまっている永久歯を何本も抜いてしまうとか。矯正中は痛くて噛めないとか。
矯正歯科治療に対して、マイナスのイメージが強いですよね。
矯正歯科治療は、今、世界的に考え方が、大きく変わって来ています。ヨーロッパでも、アメリカでも、永久歯を抜いて矯正する、従来の考え方が大きく否定されて来ています。
実は、佐和歯科の歯科医師・歯科衛生士・歯科助手も、歯列矯正のために大切な永久歯を抜くことに関しては、断固、「反対」しています。
しかしなががら、永久歯を数本抜いて歯列矯正すれば、非常に簡単に、取りあえず前歯の見た目だけはきれいな歯並びが提供出来てしまいます。奥歯の大切な咬み合わせを犠牲にして、安易に抜いて歯列矯正をして、数年後には咬み合わせの不調に至ってしまわれて、咬み合わせの再治療をご希望されて佐和歯科に来院される方が、それこそ毎日のように多数いらっしゃいます。
私はこういう、大事な歯を抜いて場当たり的に歯列矯正をしている歯科医に憤りを感じています。というより、そんな医師は、歯科医師ではないでしょう。
患者のみなさまは、歯列矯正のみしか行っていないような、例えば「○○矯正歯科」、などという名前の歯科医院には、注意して通院されるよう、お勧めいたします。
なぜなら、そういう歯科医院の中には、総合的な咬み合わせだったり、虫歯予防だったり、歯周病予防などをまったくせず、ただただ「取りあえずの見た目の前歯の歯並びの綺麗さのみ」を、治療対象にして、高額な矯正治療費を請求している医院が非常に多いからです。
これは、歯科医療でも何でもなく、ただ単なる「前歯エステ」です。
「前歯エステ」も、もちろん悪いことではないのかもせんが、問題は、単なるエステにとどまらず、有害な問題として前歯奥歯の咬み合わせや口腔機能が損なわれてしまい、その人の健康や健康寿命に悪影響が出てしまっている場合をとてもよく目にする、ということです。
具体的には、例えば歯列矯正終了数年後に、上下の前歯の噛み合せにすき間が出来てしまって、前歯がまったく噛み合わさらない、もしくは、大きくずらさないと前歯で噛み切れない、このような状態を、抜歯して歯列矯正した方のとても多くの方が経験されておられると思います。
このようになると当然、単に噛み合せの問題に留まらず、食事の内容の制限や、長期的な胃や腸など消化器官への負担増加、栄養バランスの崩れ、口が常に開いてしまうことからの「口呼吸」になりやすくなることから、歯周病や呼吸器感染症になりやすくなるなど様々な問題が起こってしまいます。
でも、大丈夫です。
前歯エステ的な「○○矯正歯科」などで、いまいちの歯列矯正を受けてしまわれて、失敗した方も、今からでも、当院で本格的なしっかりした咬み合わせを作って、そして健康になるための矯正治療・咬み合わせ治療を受けて頂くことは、ぜんぜん可能です。
みなさまが、少しでも、我々歯科の専門家と同じレベルの情報を共有して頂いて、正確な
情報のもとに、健康で素敵な人生をお送りして頂きたいと、心から願っております。
